■ ホワイトクリスマスの街角

 『待ち合わせ場所に3時間早く行ったらもう彼女が待ってた件について』
 
 いつも時間にうるさい彼女を驚かせてやろうと、待ち合わせ場所に3時間程早く行ってみた。
 お互いに仕事で遅くなるからと少し遅めに待ち合わせを約束していた。
 道中で雪が降り始め、時間通りに行けばよかったと正直後悔していた。
 
 そうしたら、何故かもう彼女はいた。
 
 まだ時間までかなりあるというのに、そわそわしながら辺りを見回していた。
 行き交うカップルをぽーっと見つめては溜め息をついているように見えた。
 「……はぁ……休みを取ってまで、一体私は何をしているのでしょう……」と独り言が聞こえてきた。
 我慢出来ず、俺は彼女に声をかけた。
 「待ち切れなくて早く来たつもりだったけど、映姫の方がずっとずっと俺のこと想ってくれてたんだね。本当にごめん」
 彼女は一瞬はっとして、それから真っ赤になって目線逸らしながら「……わ、私も今来たとこですから……」とか細い声で呟いた。
 その健気な姿に感極まって、俺は彼女を抱き締めた。
 「閻魔が嘘をついたら駄目だろう?こんなに身体冷やして……来年からは、1日中一緒にいよう。な?」
 俺の腕の中で、冷え切った彼女は小さく頷いた。
 「……はい。あと……その……ちょっと、恥ずかしい……です」
 「だーめ。勝手に早く来た罰としてしばらくはこうしていること」
 耳まで真っ赤になって俯く彼女が可愛過ぎて、俺は抱き締める力を少し強めた。
 
 深々と雪の降る中、聖なる夜は更けていく―――。
 
 すみません、書いてる私が恥ずかしくて死にそうです。もうこれぐらいで勘弁して下さい(血涙)
 眼鏡が描けて満足です(本音) inserted by FC2 system