■ 星に願いを――式と共に


 止んだ霧雨は、笹の葉に翠の宝石を創った。
 七夕の短冊を笹に付け終えたところで、彼女は口を開いた。
 「ところで、君は何を書いたんだい?」
 彼女は短冊に書かれた字面を追った。
 「『藍とずっと一緒にいたい』……こう、何だ……面と書かれると、照れくさいな」
 そう言って彼女は、くすぐったげに微笑んだ。
 「いや、私も……君とずっと一緒にいたいさ」
 彼女の温もりを、腕に感じた。
 あなたは短冊に誰に向けた願いを書きますか?
 願いは銀の河を流れる笹に乗せて――。
 二日という電撃作戦的に描かれた絵。 inserted by FC2 system